2016年7月21日木曜日

NPO法人アカツキが公開「NPOのためのクラウドファンディング活用資料」①

日本は寄付文化があまり根付いていない、と聞いてきました。しかし、近年はインターネットで応援を呼び掛けて、それに呼応した人たちが金銭的に支援をおこなうプラットフォームとして、クラウドファンディングという仕組みが盛り上がってきました。しかし、その仕組みを活用するには、いくつかのコツが必要だそうです。

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あらゆる事業に必要な要素に、「資金」が挙げられます。

資金がなければ会場は借りれないし、広告も打てません。講演会をやるにしても謝礼金の支払いもあります。もちろん、すべて無料でできる可能性がありますが、それは例外でしょう。すなわち、会場なり、広告なり、講演者が提供してくれるかどうかにかかってくるわけです。

そうなると、持続可能な事業にはなかなかなり得ません。というのも、提供者の状況次第で無料でなくなってしまうからです。無料であることを期待することは当然できませんから、やはり事業を実施する側からするとリスクになります。


資金集めには様々な方法があります。JCのように、会員からの会費収入を用いる場合。これは最もリスクがなく、安全です。しかし、会員数に応じて増減があるため、団体に見合った規模の事業しかできません。卒業制度があるJCではこれが弱点の一つともいえるでしょう。

また、助成金や補助金を活用するという道もあります。私の仕事柄、様々な助成金情報に目が行くため、JCがこの手の資金源を獲得しようと思えば相当可能だと考えます。団体としての信頼もありますし、実施能力も高いです。ネットワークもありますし。地域によっては指定管理を受けているところもありますからね。それくらい公的な資金の受け皿になることは可能です。

さらに、資金集めのための事業実施もできるでしょう。これは収益を上げるということです。例えば、お祭りで屋台をやって、そこで得た利益を事業資金に充てるということです。

ほかにも、協賛を募る方法もあります。あなたの企業名を載せる代わりに寄付をしてほしい、という呼びかけをするわけですね。ただ、この方法を地域でとる場合には、ある種の連帯感に求めざるを得ないところがあります。どうしても募集する母数がちいさいため、結局のところいつも同じ会社・人が協賛し、疲弊してしまう可能性があります。結果としてコミットを促せなくなってしまうことも。

そんな中でクラウドファンディングという仕組みは救世主的なものだと思います。
インターネットを活用して広く支援を呼び掛けるわけですから、広報効果として支援者を増やすことにもつながり、運動を展開するJCには非常に親和性があると感じます。

しかし、そうはいっても簡単に支援は集まりません。

それには、大切なパッション(情熱)と、それを支えるノウハウが必要なのです。
そのノウハウについてまとめたNPO法人アカツキの報告書が公開されています。

今回は資金調達を概観してみました。
次は、クラウドファンディングの中身について書いてみます。


公開レポート・資料 | 仮認定NPO法人アカツキ










(つづく)

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