2016年2月29日月曜日

誰のため?伊香保で考えたJCの効用・・・


仕事で群馬県は渋川市に行ってきました。そこにあったのが「食の駅」という地産のセレクトショップ。



地元の野菜や、御惣菜、デザートなどがたくさん並んでいます。
すごく良いなぁと思ったのですが、ただちょっと気になったことがありました。

これは、誰向けの店なのかなぁ?ということです。


「わいわい市」というものがあります。
いわゆるファーマーズマーケットですね。寒川にあります。

これは、地元の生産者が販売するためのプラットフォームになっていて、旅行客も来ますが、ほとんどは地元の住民が買いに来ます。うちもこのわいわい市で買う野菜がすごく多いんですね。

JAさがみとしても、ここは地元向けのお店なのですが、ひるがえって食の駅という伊香保のこの店は、誰がターゲットになっているのかなぁとふと気になりました。


こういうことって、仕事柄もありますが、やはりJCで活動していると常に意識するようになってきます。どんな目的で、誰に対して、どんな手法で企画されたのか。私は、ほぼ全てのお店やイベントでそんなことばかり考える癖がついてしまいました。


そんな風に考える癖をつけたかったら、間違いなく、JCに入って委員長をやった方が良いと思います(笑)

2016年2月26日金曜日

クラウドファンディング・・・共感社会が生み出した新たな資金調達手段

これは、私がJCで出会ったとある先輩から紹介してもらった本。目に見えない資本主義。

どんな内容なのかさっぱり分からないで、薦められたから読んでみた本だった。


経済学というのは、人間学の一つの側面なのだと思います。この本はそういうことがスパッと書いてあります


JCで事業を組み立てるとき、この本を読んでおくと参考になることが多いと思うので、もっと早く読んでおけば良かったと思ったと同時に、それでも出会えて良かったと実感した本でした。



さて、最近はクラウドファンディングという手法を耳にする人も多いのではないでしょうか。資金調達といえば、もっぱら金融機関からお金を借りるのが一般的で、投資を受けるような案件に出会う地域の会社はほとんどないでしょう。

ところが、最近は金融機関を経由しない手法が拡がってきました。それがクラウドファンディングです。ある目標があって、その目標達成にお金が必要だけど、事業者にその元手がない。だから「応援してください!」と発信して、「応援しよう!」と思った人が、一口1万円などの支援をおこなう仕組みです。インターネットが普及した現代ならではの手法です。

この手法で、カフェをオープンした女の子だったり、伝統を守ることができる酒蔵があったりと、いろんなケースが目標を達成してきています。



JCでは、茅ヶ崎JC理事長の岩澤氏が、昨年日本JCでVC(副委員長)を務められたときに、この手法を用いて事業資金をかき集めました。

この手法の良いところは、「売る前に売る」というようなものだと私は考えています。


そのために必要なのは、支援者のハートに響く発信力。

それを支える、誠実な想いなのでしょう。


JCは会費制の組織ですが、いつかこういう手段のみの事業が各委員会に振られるようになれば、おそろしく強い組織が育っていくように思います。

2016年2月25日木曜日

【茅ヶ崎ラーメンシリーズ】らーめん まつや(茅ヶ崎市堤73-5)




茅ヶ崎の魅力を発信することも、広報としての使命だろうということで、いろんなお店を紹介させていただきたいと思います。

今回は茅ヶ崎ラーメンシリーズということで、堤にある「らーめんまつや」さん。

Facebookで知って行ってきました。





私が頼んだのは、味玉豚骨ラーメン。
見た目からしてすごく重いのかなぁと思ったのですが、


美味い!!


面は太麺で、もちもちしていて、後を引かない大人な豚骨味。ワカメが意外に利いていて、ラーメンランキング(私の中だけ)でいきなり上位を獲得しました。いろんな味があるので、ひとまず全部制覇するぞ。



まつや - 香川/ラーメン [食べログ]

2016年2月22日月曜日

こどもの未来を真剣に考えるフォーラムを開催します。



こども食堂が話題になっている。
経済的困難な家庭環境において、こどもの孤食化だったり、栄養の偏りに危機感を抱き、こどもに温かい食事や雰囲気を提供することを目的として、無料又は低価格でこどもやその親に食事を提供したり、交流スペースを設ける取り組みをいう。

その意義としては、子育て環境の改善(福祉的側面)だったり、地域全体の活性化(地域コミュニティ的側面)などが挙げられるけども、そういった取り組みについて実は自分の地域で何が行われているのか全然知らなかったりする。もっといえば、このような取り組みの受益者であるこどもやその保護者に、情報が届いておらず、本質的な支援につながっていないケースも少なくない。

ねりまこども食堂

私は昨年、地域コミュニティ創造委員会という委員会を担当させていただいた。いくつかの取り組みの中で、OMOIYARI VILLAGEという、市内の飲食店さんの協力を得て、市内の中学生に屋台村を運営してもらう企画をした。昨年で8回目の実施だった。

この取り組みの本丸は、中学生の心におもいやりを根付かせることにあるのだけども、その準備期間に中学生と何度も交流する。その間に、中学生のリアルな状況と言うものを見聞きすることができる。


ある時、こんな声を聞いた。


「将来は仕事で20万くらい稼ぎたい」


大変なことだと思った。
この子の未来には20万円をもらうことが夢のように映っているのだと。




これは、私たち大人の責任だと思う。親がどうとか、学校がどうとか、そんなことを言う話ではなく、そういう状況に一人でも陥ってしまうまちにしてはならない。すごく痛感した。




来月、茅ヶ崎JCでは貧困をテーマに講演会を開催する。

かなり重く、かなりデリケートなテーマだけど、絶対に無視してはならない内容だと思っている。
貧困というカテゴライズをしなければならないほどに、大変な問題。貧困にも様々な側面があり、経済的な貧困を意味することもあれば、人との関わりにおける貧困も課題に挙げられる。

冒頭でこども食堂について紹介をしたけども、あれはまさにこの課題に、小さくとも大切な風穴を開ける一歩となる取り組みだ。まずは機会を創る。そこで、出会いがあり、もしかしたら一生を左右するほどのきっかけを掴むかもしれない。


僕は、ほとんどの課題は、適切な人に出会えれば解決すると考えている。
その場で解決せずとも、大きな一歩を踏み出すきっかけをくれる人は必ずどこかにいる。


ところが、貧困という課題は、当人が外に出てこなくなることが一番怖い。その解決のチャンスを根こそぎ潰してしまうからだ。

だから、貧困について、当事者ではない人たちが勉強して、実情を共有する必要がある。それは、もっとも身近に住む地域単位で取り組まないとカバーできない問題。

学生であっても、日中東京に働きに行く人であっても、シニアであっても、男女関係なく、国籍関係なく対象となるテーマ。

是非一緒に考えたいと思う。一緒に考えられるほど、担当委員会は現在、内容に吟味を重ね、準備を進めている。





【3/6(日)】地域再生フォーラム ~平成の寺子屋を目指して~ ◆限定130名様◆ | 公益社団法人 茅ヶ崎青年会議所

2016年2月19日金曜日

選択肢として、行政の計画・施策に乗っかる意味


茅ヶ崎市長服部信明様に、2月例会の講演をしていただいた。テーマは、「茅ヶ崎の明るい未来~青年たちに期待すること~」。

茅ヶ崎市の計画と、当面の開発スケジュールについてご紹介いただき、最後は、茅ヶ崎JCの先輩としてJC運動に参画する意義を語っていただいた。

圏央道が私たちの地域にも広がり、茅ヶ崎に訪れることが容易になった人たちは少なくない。埼玉県や群馬県にも高速道路で直結したため、まちとしての潜在顧客は劇的に増えたといえる。観光政策を考える際には、この広がりがものすごく大きな考慮要素になった。

これは、行政の動きに限らない。茅ヶ崎で仕事をする者にとっては、そのままクライアントの増加につながる可能性が高い。事実、私も圏央道開通の恩恵を受けている一人だ(私の場合は、自分が他の地域にアクセスしやすくなった効果で恩恵を受けている)。

皆さんの仕事ではどうだろう?少なからず、恩恵を受けているのではないかと思う。


ただ、これは交通網が広がれば良いという話ではない。


「あ、茅ヶ崎なんですね!サーフィンするんですか?」

というようなコメントをもらうことが多々ある。このまちのイメージにサーフィンだったり、オシャレだったりのイメージが、交通網が広がる前から他の地域の方々に持たれていた。だから、交通網が拡充して、「行きやすくなったし、ちょっと行ってみようか」となる。


これが、もし魅力のないまちであれば、・・・このまちは通り過ぎられるまちになってしまうだろう。自分の会社の住所を見られたとき、「●●市ですか。・・・それどの変ですか?・・・あーそうですか、へぇー」で終わってしまい、その会社のイメージは立地面において、相手には何も残らない。魅力的にも映らない。


イメージがあるから、人は来るし、お金も動く。
まちがステキだから、そこで仕事をしようと思う。
まちがステキだから、そこで子供を育てようと考える。



これは一朝一夕でできることではない。行政だけがどれだけ頑張っても絶対にできない。少数の企業だけでは絶対にできない。


これは、空気の創出だから。みんなでやらないと絶対にできない。



みんなが集まるオシャレな海辺のまち


これが茅ヶ崎JCのビジョンである。
かなり近いんじゃないか、というところまで来ている。

今回の市長の講演に続いて、参加者によるディスカッションをおこなった。そこでは、「宿泊施設が少ない」ということについての意見が出たが、皆がうなづいた。
このまちに、みんなが集まっても、留まる場所がほとんどない。2020年に藤沢市が五輪会場の一つになっているけど、世界中の人が来ても、留まる場所が少ない。


どうやればそういう施設が増えるか。
それはやっぱり人を呼ぶ力のあるまちと言えるかどうかにかかってくる。



私たちの活動は、そういうところにつながる。このまちに住む家族だったり大切な人たちのため。それは地域の皆さんのためにつながり、次の世代につながる。

でも、自分が良いと思うことをやっているだけでは、なかなか未来は切り拓けない。そこそこのニーズがないといけない。また、ある種の空気が醸成されていないとできないことも多い。

行政の施策というのは、そういう空気が醸成されているから計画として持ち上がる。だから、調査能力に限界のある民間は、資本のある行政の施策を研究するか、少なくとも参考にしなくてはならない。経済活動であろうが、経済性のない市民活動であろうが、そこは同じだと思う。


服部市長の講演には、そんな価値があった。

残念ながら講演会に参加することができなかった人で、興味があれば、是非茅ヶ崎JCの聞いて欲しい。私たちと同世代なら、是非一緒に活動して欲しい。