2016年2月19日金曜日

選択肢として、行政の計画・施策に乗っかる意味


茅ヶ崎市長服部信明様に、2月例会の講演をしていただいた。テーマは、「茅ヶ崎の明るい未来~青年たちに期待すること~」。

茅ヶ崎市の計画と、当面の開発スケジュールについてご紹介いただき、最後は、茅ヶ崎JCの先輩としてJC運動に参画する意義を語っていただいた。

圏央道が私たちの地域にも広がり、茅ヶ崎に訪れることが容易になった人たちは少なくない。埼玉県や群馬県にも高速道路で直結したため、まちとしての潜在顧客は劇的に増えたといえる。観光政策を考える際には、この広がりがものすごく大きな考慮要素になった。

これは、行政の動きに限らない。茅ヶ崎で仕事をする者にとっては、そのままクライアントの増加につながる可能性が高い。事実、私も圏央道開通の恩恵を受けている一人だ(私の場合は、自分が他の地域にアクセスしやすくなった効果で恩恵を受けている)。

皆さんの仕事ではどうだろう?少なからず、恩恵を受けているのではないかと思う。


ただ、これは交通網が広がれば良いという話ではない。


「あ、茅ヶ崎なんですね!サーフィンするんですか?」

というようなコメントをもらうことが多々ある。このまちのイメージにサーフィンだったり、オシャレだったりのイメージが、交通網が広がる前から他の地域の方々に持たれていた。だから、交通網が拡充して、「行きやすくなったし、ちょっと行ってみようか」となる。


これが、もし魅力のないまちであれば、・・・このまちは通り過ぎられるまちになってしまうだろう。自分の会社の住所を見られたとき、「●●市ですか。・・・それどの変ですか?・・・あーそうですか、へぇー」で終わってしまい、その会社のイメージは立地面において、相手には何も残らない。魅力的にも映らない。


イメージがあるから、人は来るし、お金も動く。
まちがステキだから、そこで仕事をしようと思う。
まちがステキだから、そこで子供を育てようと考える。



これは一朝一夕でできることではない。行政だけがどれだけ頑張っても絶対にできない。少数の企業だけでは絶対にできない。


これは、空気の創出だから。みんなでやらないと絶対にできない。



みんなが集まるオシャレな海辺のまち


これが茅ヶ崎JCのビジョンである。
かなり近いんじゃないか、というところまで来ている。

今回の市長の講演に続いて、参加者によるディスカッションをおこなった。そこでは、「宿泊施設が少ない」ということについての意見が出たが、皆がうなづいた。
このまちに、みんなが集まっても、留まる場所がほとんどない。2020年に藤沢市が五輪会場の一つになっているけど、世界中の人が来ても、留まる場所が少ない。


どうやればそういう施設が増えるか。
それはやっぱり人を呼ぶ力のあるまちと言えるかどうかにかかってくる。



私たちの活動は、そういうところにつながる。このまちに住む家族だったり大切な人たちのため。それは地域の皆さんのためにつながり、次の世代につながる。

でも、自分が良いと思うことをやっているだけでは、なかなか未来は切り拓けない。そこそこのニーズがないといけない。また、ある種の空気が醸成されていないとできないことも多い。

行政の施策というのは、そういう空気が醸成されているから計画として持ち上がる。だから、調査能力に限界のある民間は、資本のある行政の施策を研究するか、少なくとも参考にしなくてはならない。経済活動であろうが、経済性のない市民活動であろうが、そこは同じだと思う。


服部市長の講演には、そんな価値があった。

残念ながら講演会に参加することができなかった人で、興味があれば、是非茅ヶ崎JCの聞いて欲しい。私たちと同世代なら、是非一緒に活動して欲しい。




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